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 井戸美枝レター:2005年11月


『ムダ死からの生還法』 
2005/11/30 
長生きの研究というのは、おもしろい結論を導き出すのではないだろうか。長生きの人は、人生に感謝しながら、そのときを楽しく生きている人に多いという。旅客飛行機のパイロットは、定年後は思いのほか短命といわれる。飛行機の操縦は楽しいものであっても、命を預かるというストレスの方が大きいのかもしれない。逆に、40歳以上になると、くよくよ生きるのではなく、いかに毎日を楽しく過ごすかに勤めれば、良い人生を過ごせるのではないだろうか。先日、50歳を目前にがんでなくなった方がいた。胃がんが見つかったときに、仕事も辞めて、生き方を大転換すれば、今でも生きていたのではないかと思ったりもする。生活はどうすればよいのか、住宅ローンはどうすればよいのか。そんなことをくよくよ考えるから、余計に体が悪くなる。ケセラセラ。まずは、何もかも忘れて、楽しいことだけを考えてみたい。暗い顔をして同情をもらっても、体がよくなることはない。体がよくなるためには、生きることに感謝し、楽しく過ごせることだけを考えてみる。死に至ったとしても、くよくよした生活をするよりも、どれだけましか。そして、万が一、生き延びれば、ほんとうの儲けもの。
 一に健康、二に家族、三、四がなくて、五に仕事。


『我慢と継続』 
2005/11/27 
お金は、量と時間との関数である。量とは、初期投資が大きければ、すぐに増えるということであり、ある程度のロット(単位)が必要となる。時間とは、今日投資をしてすぐにお金が増えるということはなく、一定の時間が必ず必要であるということ。その時間をいかに耐えて我慢するかが重要である。それ以前に重要なのは、何に投資を行うかである。実際に企業経営を行う場合を除いて、お金の運用を行う場合には、投資するときのポジションが、すべてであるといって間違いない。例えば、株式投資をする場合、株価が上昇しきったときに購入すると、下がるしかないわけだから、必ず損をする。売りを行うことしかないのであるが、いずれにしても証拠金と判断が必要になる。逆に、株価が下がりきったときに、一挙に購入しておくと、上がるのを待つだけである。後は、100円でかったものが200円になったときに半分だけ売れば、損はなくなる。そして、残り半分の流れを見守ればよいことになる。今回の株価上昇で、儲けることができるのは、7000,8000円台のときに株式投資を行った者だけが確実に益を手にするのである。逆に、中国株は底を迎えている。中国そのものが難しい時期のようにいわれているが、経済面で見る限り、大きな問題はほとんどないのではないだろうか。オリンピックを迎える頃には、新たな株長者が生まれることは、かなりの確率で考えられるのではないだろうか。今、決断できるか、そして耐えることができるか、それだけである。


『1年後・5年後・10年後』 
2005/11/25 
いつのまにか、今年もあと一ヶ月あまり。この時分になると、来年の目標を考える。来年、家族がこうなるというのを前提とするが、来年1年だけでなく、5年後、10年後の自分の将来像を考えながら、目標を考える。
 5年後、10年後の自分がこうありたいと考えるのは意外とむつかしい。サラリーマンならば、会社をリストラにあわない限り、同じ会社にいる可能性が高い。しかし、自由業の場合には、もちろん現在の仕事と関係のあることはしているとは思うが、同じ仕事をしているかというとわからない。現在の延長線上で考えても仕方がないといえば仕方がない。それよりも、こうありたいと思う自分像からスタートする方が良い。5年後というと、結構いろいろなことができる時間タームである。10年になるとやりたいことはほとんどできる時間がある。そう思うと、10年後、5年後の自分のありたい像にむけて、これからの1年がある。
例えば、金融資産1億円という目標を考えるとする。それを10年後にターゲットをおくと、年間1千万円である。しかし、最初から1千万円というとむつかしいであろう。まずは、種になる資金がいる。そのために年間700万円ほどの貯蓄を3年間と設定し、2100万円ぐらいになると種金となる。年間700万円をそのままにして、2100万円をもとに400万円ほど生み出す方法を考える。種金は翌年には2100万円から3200万円となる。20%の収益率となると翌年は640万円となり700万円と加え1340万円。種金3200万円に加えると4540万円。それ以後は、飛躍的に増えていくと10年かからずに1億円となる。夢のような話と思えるかもしれないが、否定するのは簡単である。駄目な理由を考えるよりも、いかに達成するかを考えるほうが、どれだけ多くのものを生み出してくれるか。
何をするにしても、はじめてみないとわからない。繰り返しになるが、駄目な理由を考える段階で、夢を放棄したことになる。
 まずは、スタートをきることとあきらめないことだろう。


『国境を越える その2』 
2005/11/23 
ゼロ金利からの離脱に向かって日銀が狼煙を上げると、政府が吹き飛ばしてしまう。先日の小泉総理の発言は、ゼロ金利の恩恵がいかに大きなものであるかを示しているし、金利上昇をもっとも恐れているのが政府そのものであることもよくわかる。このような状況では、消費税の導入などとともにワンセットになるもので、数年は期待できないだろう。
 ゼロ金利は、当初、金融機関を助けるために始まったものが、いつしか政府そのものを助ける構図に変わってしまった。これ自体が失策ともいえるのであるが、国民はなぜか気づかない。本来な、キャピタルフライトが起こってもおかしくないのであるが、起こらなかった。これからも多分起こらない確率の方が高いのであろう。
 しかし、このような状況が本当に国民にとって良いのであろうか。政府のための国民という図式は、60年前となんら変わることのない図式そのものではないだろうか。金利が正常に戻るだけで、規律のある社会がやってくるとは思えないようであるが、そうではない。政府そのものが金利の抑制を受けることに意味がある。そして、1500兆円弱の個人金融資産が有効に生かされるのである。
 繰り返しになるが、「国境を越える」こと、これが次世代の日本人の大きな課題である。


『人生を楽しむ法 その2』 
2005/11/18 
「副業はサラリーマン」という本を読んだ。経済的自立の重要性に気が付き、投資家を目指し、資産総額が1億4,5千万円となった「普通のサラリーマン」の経験談である。現在は、年収3000万円を、5000万円へ引き上げることと資産7億円を目指すということだそうである。
 経済的な自立の重要性については、このコラムで書き続けてきたことである。しかし、実際にはどのように行動を取ればよいのか、具体的な提案まではできなかった。むしろ、同じ意識を持った人間同士で意見交換をする方が、建設的であるように思える。
 いずれにしても、サラリーマンを副業にして、本業は投資家です、資産家ですと言えることは、ある意味、普通の人間にはできない、人生の楽しみがあると思える。あくせく、働く同僚や上司を見ながら、「本当は、私は資産家なのだ」と思いながら相手をするのは、桜吹雪の遠山の金さんであろうし、水戸のご隠居でもあろう。そして、アフター5には、連れ立って飲みに行き、ぼやく必要もないであろうし、ストレス・コントロールが容易にできるのではないだろうか。
 では、どの程度の資産があれば良いのか。40代なら2億、50代半ばならば1億円あれば良いのだろう。1億円で良いというのも、高飛車な感じだが、決して無理な数字ではない。要は、人間、本気になって10年ほどがんばり続けることができるかどうかである。上述の本のなかに、すべての基本は「ケチケチ3年ケチ8年」という言葉がある。ケチケチは、ドケチになることでドケチを3年続けると、数百万円はためることができるだろうし、これを元金としてお金を増やすことができる。そして、ドケチを3年続ければ、自然とケチは8年続く。ケチは多分一生続くように思えるが。
 人間、何をするにしても、努力のない世界はないということなのか。


『国境が消失、どう付き合うか?』 
2005/11/14 
最近、ヘラルドアサヒを読み始めていることはすでに書いた。ウィークディだけの新聞なので、移動時間や寝る前にできるだけ読むようにしている。読みながら種々の考えが頭を駆け巡る。その一つ。
世界の壁が低くなる。それを実際に行ってきたのは実は日本人であった。その日本人は、やはり自国内での生活が、安全かつ安心できる世界でちょうど良かった。そして、異なるモノや価値観を受け入れることも寛容であるため、たぶん世界から日本の生活になじめる人間は、結構たくさんやってくるのではないだろうか。もちろん、外国人からみると、「差別」があるように思えるが、「郷に入れば郷に従え」は世界ルールである。外国人にあわせる必要はない。それは日本人が決めればよい。
 逆に、日本人が海外に出るケースが増えるのは当然であろう。
 こう考えると、日本人にとって、魅力のある都市とはどこなのか。これが非常に難しい。日本人が住みやすい都市は、海外にあるのだろうか。グレートブリテン諸国は、候補ナンバーワンであろう。
 あなたなら、どの都市に住んでみたいですか?


『人生を楽しむ法 その1』 
2005/11/11 
40代というのは、人生にとって朱夏、元気もあれば知恵もある、最高の時代といえる。50代になったとき、こうしておけばよかったという後悔の時代かもしれない。しかし、ここで諦めてはいけない。
 人生を楽しむ方法の一つとして是非試していただきたいのが次の方法である。
「10歳若返り、もう一度10年間をやり直す」というのはどうだろう。
 例えば、51歳の方は、41歳に舞い戻り2度目の40代を自分の思い通りに楽しむ。実際の40代では、子どもたちは中学生や高校生、自由になるお金も少ないが、逆に50代になると子どもは大学か社会人となりほとんど相手をしてくれなくなる。仕事の方も50代になると、これから先が見えてくるであろうし、いまさら仕事に熱を上げるような年齢でもない。50代は人生を楽しむ時代なのである。
 では、10歳若返るにどうすればよいのか。
 ここが肝心。まず、10年前か、20年前の体重に戻ること。
人間というものは、気持ちで生きるものである。髪の毛も少なくなり、肥満気味というだけで、誰も相手にしてくれなくなるのではないか、自信喪失気味になるのは当然である。「見た目」から変わると、気持ちも大きくステップアップできる。
まずは、現在70キロある体重なら、少なくとも7,8キロぐらい落とすつもりでやってみる。うまくいくと、今着ている服は、間違いなく全滅。新しく買いなおさなくてはいけない。ここは、体がスリムになっているからヤングアダルトのノータックのパンツに、ロングノーズのはやりの靴などを履いてみる。受け入れることができるなら30代ファッションでもOK。ここまで来ると、同じ50代が年寄りくさいものに見えてくる。もう、こんな世界に戻りたくないと思ってしまう。こうなるとしめたもので、実際は50代なのに、40代をもう一度できる。おまけに子育てなどもなく、自由になるお金が結構ある。そして、定年退職の60歳には、50歳になったばかりで退職金と少し待てば年金も入ってくる。働きたいならば、50代のつもりでガンバル。60歳になると、本当は70歳、もうお迎えも近い。
 いかがですか。


『株の本がたくさん出ている理由』 
2005/11/07 
本屋さんへ行くと、株の本が横積みされている。それなりに売れているようで、本の内容は今回の株価上昇を受けて、「私はこうして成功した」というものである。
ここで、よく考えてみよう。
株価は、日経平均で7000円台の大底から、現在14000円。ほぼ倍になっている。つまり、1000万円株式投資していると、インデックスとして倍になっている計算である。3000万円投資していて、誤りがなければ6000万円という勘定になる。つまり、各個人の投資術ということもあるであろうが、それよりも市場全体の底上げが大きいのではないだろうか。逆に、株価が下がり10000円台まで下がると、株の本はほとんど出版されることはないであろう。しかし、実際には買いの準備をする時期であるかもしれない。
 いずれにしても、今回株で儲けた人の多くは、7000円台の大底を経験した人が多いのではないだろうか。その我慢料というのが今回のグッドラックなのかもしれない。


『幇』 
2005/11/04 
千数百年の長きにわたり、日本は中国と交流があった。というか、一方的に、日本が中国の文物を受け入れてきたのかもしれないが、中国に同化されることなく、海峡を隔てて、中国とは異なる文化を作り出してきた。では、中国と日本との違いとは何か。中国を理解するキーは、幇(パン)であるといわれる。日本では、一種の秘密結社のように訳されることがあるが、ある意味では合理的な人為的な存在ともいえる。蛇頭なども幇の範疇に入るといわれる。
 戦争のために、中国に渡った日本人は膨大な数であるが、この「幇」を持ち帰ってこなかったことを考えると、日本人には合っていない仕組みなのであろう。すると、日本人にはやはり理解しづらいものなのだろう。ある意味、水と油のような違いなのかもしれない。
 違いは違いとして認知して、その上で両者が共存し繁栄ができるようすべきであるが、まったく異質なものとして、認識しあうほうが良いのではないだろうか。変にわかりあうというよりも、まったく理解できないような前提のうえで、コミュニケーションをとる。
 そう考えると、日本人が中国でお金儲けをするというのは、非情にむつかしいもののように思える。逆に、覚悟を決めて一旗あげるような意識が求められるのかもしれない。


『ヘラルドアサヒ』 
2005/11/02 
ヘラルドアサヒという英字新聞がある。インターナショナルヘラルドトリビューン(IHT)と英字朝日新聞が一緒になった日本国内だけのものである。ウィークデイしかない新聞である。この新聞のビジネス欄に、世界中のマーケット情報が簡潔にまとめられている。欧米のものにブルームバーグのアジア版が加わっている。わかりやすいというだけでも長所である。日経にはない要素である。
 例えば、為替のクロスレート表と各国の株式指標を見比べながら、どのような動きがみえるか、1年分ほど遡ってみながら、どの国にお金を持っていけばよいのか、を考えてみるのは、なかなかおもしろいものである。
 もうひとつ、IHTそのものが、日本の新聞の眼が入っていない。インターネットで海外の主要な新聞や雑誌を読むことはできるのであるが、画面をみるのは疲れる。時間のあるときは、いつの間にかソファに寝転びながら読んだりもする。お昼寝の睡眠薬にはもってこいである、というのは冗談。
日本人にとって、国境を越えるということは、いつの時代になっても課題であり続けるであろうし、意識的に、国境を乗り越える努力は、これからは貴重なものになるのではないだろうか。


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